現代中国を代表する知識人でありジャーナリストでもある許知遠。本書は彼が、
建設前の三峡ダム、アラファト死亡直前のパレスチナ、成長著しいインド、
一帯一路以前のアフリカ、華僑・華人の多いマレーシア、コロナ禍の東京、ハワイなど、
激動の現代史の現場を旅して記した思索エッセイなどから選りすぐりの作品を抽出し、
本邦初で翻訳したアンソロジーである。
著者が司会を務めるトーク番組は中国人なら誰もが知るという。その圧倒的な存在感を誇る
彼の翻訳本は、知られざる中国人の思考や実像を知る手がかりになるだろう。
許知遠(きょ ちえん)
1976年、中国江蘇省生まれ。思想家・作家・ジャーナリスト。2006年に中国で、
2023年には東京・銀座に単向街書店を設立。2016年より著者が司会を務める
トーク番組『十三邀』は中国語圏で絶大な人気を誇り、日本の著名人も数多く出演している。
立松昇一(たてまつ しょういち)
1943年、岐阜県生まれ。拓殖大学外国語学部元教授。専門は中国現代文学。訳書に
『莫言傑作中短編集 疫病神』、共訳書に『神木 ある炭鉱のできごと』(ともに勉誠出版)など。