百歳の力
著者: 篠田 桃紅
「成熟」なんて、退屈よ!
現役最年長!世界的前衛美術家
 百歳を過ぎた今も現役で活動を続ける美術家・篠田桃紅。墨や金箔などで構成する大胆な抽象画は、海外からも高い評価を得る。
 女学校を卒業したら、その多くがお見合い結婚する時代に、「くじびきみたいな結婚なんて、とんでもない」と独身を貫き、戦後、まだ海外へ行く人がほとんどいない時期に、単身ニューヨークへ渡って個展を開くなど、その行動は前例のないことばかり。「常識の世界に生きなかったから長生きできた」、「人生というものをトシで決めたことはない」と断言する著者が、年齢に関係なく、いつまでも第一線で活躍するための秘訣を語る。

[著者情報]
篠田桃紅(しのだ とうこう)
美術家。一九一三年三月二八日、旧満州・大連生まれ。本名は、篠田満洲子。五歳の頃から父に書の手ほどきを受け、桃紅という雅号が付けられた。墨を用いた抽象表現という新たな芸術を切り拓き注目を集め、一九五六年、単身ニューヨークへ渡り、個展を開いて絶賛を受ける。作品は国内だけでなく海外の美術館にも多数、所蔵されている。著書は、『桃紅百年』(世界文化社)など。

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