『百歳の力』著者、唯一の自伝!103歳の今も世界的に活躍する現役最年長画家の人生哲学とは?

大正、昭和、平成。激動の時代を生き抜く画家が、人生の過ごし方、一流の仕事術、老いとの向き合い方を語る!

『百歳の力』
BOOKNAVI

目 次

はじめに
第1話
常識の世界に生きなかったから、
長生きできた
第2話
苦労なんかしてないわね。
したいこと、してるだけ
第3話
人間としてできることはもう
全部やっちゃったみたい
第4話
人生というものをトシで
決めたことはない
第5話
 "美"とは、相反する両極を持つこと。
そこに一切がある
第6話
人生の予測は立てられない。
すべてなりゆきまかせ
おわりに

著者プロフィール

篠田桃紅(しのだ とうこう)

美術家。1913年3月28日、旧満州・大連生まれ。数え年で現在103歳。本名は篠田満州子。5歳の頃から父に書の手ほどきを受け、桃紅という雅号が付けられた。墨を用いた抽象表現という新たな芸術を切り拓き注目を集め、1956年、単身ニューヨークへ渡り、個展を開いて絶賛を受ける。作品は国内だけでなく海外の美術館にも多数、所蔵されている。

国内だけでなく海外からも高い評価を得る現役最年長画家・篠田桃紅。女学校を出たら誰もが結婚した時代に独身を貫き、創作活動に専念。戦後、海外に行くことが困難だった時代に単身渡米し、一流のギャラリーで個展を開いて絶賛を受ける。
「我慢しない」「期待しない」「逆らわない」など、独自の人生哲学が共感を呼び、幅広い層から支持を集めている。
本書は著者の初の自伝であり、充実した毎日を送るための人生訓である。

篠田桃紅・一人でも人生を楽しむための名言集

「『自』という字に『由る』が、自由です。
私は自由です。自らに由って生きていますから」

「常識の世界に暮らさなかったから、長生きできた」

「それほどの期待を持たなければいいんです、
この人生というものに」

「人間同士がお互いに立てあえるように、
ぶつかって面倒なことにならないように、
そういう生き方こそ上等な生き方かなあと思うわね」

「知り合いのおばさんとか校長先生とかがすすめる人と
結婚して、それで運よくいい人にあたればいいけど、
これはくじびきみたいなものだ。あたらなかったら、(中略)
なんのために結婚したんだろうってことになる」

「学校などでも、お手本どおりに書く生徒を褒めて、
いい点をつける。お手本どおりというのは、すなわち偽物を
つくるということ。(中略)そこに新しい価値はないですよ」

「子どものときから、規準とか規格に従ってませんから、
トシを規準にしたこともない」