風景は記憶の順にできていく
著者: 椎名 誠
原点となった街や思い出の街を歩くシーナ流”心の旅”
 著者は、自身の原点となった様々な“街”に再会する旅に出る。浦安、銀座、熱海、浅草、四万十川、石垣島の白保、銚子……。日本各地を巡る旅は、これまでの人生に堆積してきた記憶の断層を掘るかのようで、なつかしい風景に心震わせ、感無量となることもあれば、思いがけず困惑し落胆することもあった。作家の原点となった街やいまだ昭和の空気をまとう町など、現在の風景を入り口に記憶をたどる。

[著者情報]
椎名誠(しいな まこと)
一九四四年東京都生まれ。作家。写真家、映画監督としても活躍。著書多数。著作に『三匹のかいじゅう』(集英社)、『にっぽん全国 百年食堂』(講談社)、『チベットのラッパ犬』(文春文庫)、『世界どこでもずんがずんが旅』(角川文庫)、『ぼくがいま、死について思うこと』(新潮社)など。「椎名誠 旅する文学館」も好評更新中。

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