教養の力 東大駒場で学ぶこと
著者: 斎藤 兆史
東大には、なぜ「教養」学部が残ったのか?
確かな判断を行うために必要な「知」のあり方
 一九九〇年代、大学から「教養」の名を冠した学部が次々に姿を消した。それに呼応する形で専門知・実用知の優位性が喧伝されると、いまや「教養」はかつてのエリート達による懐古趣味のようなカビ臭い存在になってしまった感がある。しかし、本来の教養は、行き過ぎた専門知の追究に対して物事を多角的に捉える視点を与えるものでもあった。本書では、そうした意義に加え、人格的な豊かさを体現するためにも不可欠な教養の意味を問い直し、今の時代にも活きる新しい形を提示する。
 東大教養学部で長年教えた著者が授ける教養の力!

[著者情報]
斎藤 兆史(さいとう よしふみ)
一九五八年、栃木県出身。東京大学大学院教育学研究科教授。専門の英学・英語教育の他、英文学の翻訳も数多く手がける。英ノッティンガム大学英文科博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部で長年教鞭をとった。主な著書に『英語達人列伝 あっぱれ、日本人の英語』『英語達人塾 極めるための独習法指南』(中公新書)など。過去に出演したTV番組に「3か月トピック英会話」(NHK)など。

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