発達障害の子どもを理解する
著者: 小西 行郎
診断や治療、訓練は誰のためか?
対応から理解へ
発達神経学の最新知見から、急増する発達障害を検証する。
 近年、発達障害と診断される子どもが急増している。その原因は、子ども自身にあるのではない。少子化など社会変化のなかで、大人の「子どもを見る目」が大きく変化したのである。それは「生きにくくさせられている子どもの増加」でもあった。本書は、発達障害をめぐる様々な混乱を取りのぞくために、最新の科学的知見をもちいて、子どもの発達を胎児期にさかのぼって検証し、発達障害児が〈子ども集団〉のなかで自ら活き活きと育つことの重要性を提案した一冊である。

[著者情報]
小西 行郎(こにし ゆくお)
一九四七年香川県生まれ。京都大学医学部卒業。同志社大学赤ちゃん学研究センター教授。日本赤ちゃん学会理事長。オランダ留学、福井医科大学小児科、東京女子医科大学教授を経て現職。小児神経専門医として障害児医療をライフワークとし、診察・発達相談・講演会活動を行う。著書に『赤ちゃんと脳科学』(集英社新書)、『赤ちゃんのしぐさBOOK』(海竜社)など。

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