文化のための追及権
――日本人の知らない著作権
著者: 小川 明子
日本の芸術・文化を豊かにする権利とは!?
すべてはこの絵から始まった…
 絵画や彫刻を作る芸術家は、日本では一度作品を売却した後は、オークションなどによっていくら作品の価格が上昇しても、一切収入を得ることが出来ない。これではアーティストはなかなか育たないだろう。
 実はこれは日本の文化的貧困につながる大問題である。ヨーロッパやアメリカの一部では「追及(利益配当)権」という著作権の保護システムによって、作者の利益がそうした場合においても保証されるシステムが作られている。本作では、著作権についてわかりやすく解説しつつ、その一部としての追及権について日本で初めてくわしく紹介する。

[著者情報]
小川 明子(おがわ あきこ)
一九五九年埼玉県生まれ。早稲田大学法研グローバルCOE助手、桜美林大学総合文化学群、中央学院大学法学部、名古屋商科大学経済学部非常勤講師。明の星女子短期大学英語科卒業後、住友商事株式会社入社。英国語学留学を経て、Cobra S.A.日本駐在員事務所を立ち上げる。その後早稲田大学政治経済学部経済学科入学。フランス国立美術館連合日本法人に入社。業務の傍ら早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。

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