妻と最期の十日間
著者: 桃井 和馬
妻41歳。ある日突然くも膜下出血で倒れた。回復の兆しはない。
写真家であり、ジャーナリストの夫は、迫りくる妻の「死」を克明に記録し続けた。
 世界各国の紛争地域を取材してきた著者が、最愛の妻をくも膜下出血で亡くすまでの看取りの十日間を記録したノンフィクション。
 世界中で多くの生と死を見続けて来た著者だったが、迫り来る妻の「死」には、ただひたすら戸惑い、動揺し、取り乱すばかりだった。
 回復の兆しはなく、意識も戻らぬまま、脳死に陥る妻。著者は、妻の「その瞬間」までを詳細に記録することで、過酷な現実と向き合うことを選ぶ。

[著者情報]
桃井 和馬(ももい かずま)
一九六二年生まれ。写真家、ジャーナリスト。これまで世界一四〇ヶ国を取材し、紛争・地球環境などを基軸にした独自の切り口で「文明論」を展開している。第三二回太陽賞受賞。著書に『観光コースでないアフリカ大陸西海岸』(高文研)、『この大地に命与えられし者たちへ』(清流出版)、『生命がめぐる星ー地球』(フレーベル館)、『すべての生命に であえてよかった』(日本キリスト教団出版局)ほか多数。

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