不幸な国の幸福論
著者: 加賀 乙彦
挫折と逆境こそが「幸福」の要件である
 経済は破綻し格差は拡大する一方、将来への希望を持つことが難しい日本にあって、「幸せ」は遠のくばかりと感じている人は多い。しかし、実は日本人は自ら不幸の種まきをし、幸福に背を向ける国民性を有しているのではないかー。
 精神科医、心理学者でもある作家が「幸せになれない日本人」の秘密を解き明かし、幸福になるための発想の転換法を伝授する。追い求めている間は決して手にいれることのできない「幸福」の真の意味を問う、不幸な時代に必読の書。

[著者情報]
加賀 乙彦(かが おとひこ)
一九二九年、東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業。東京拘置所医務技官を務めた後、精神医学および犯罪学研究のためフランス留学。帰国後、東京医科歯科大学助教授、上智大学教授を歴任。日本芸術院会員。『小説家が読むドストエフスキー』『悪魔のささやき』(ともに集英社新書)の他、『宣告』『永遠の都』(ともに新潮文庫)『死刑囚の記録』(中公新書)など著書多数。

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