人間の安全保障
著者: アマルティア・セン 東郷 えりか(訳)
アジア初のノーベル経済学賞受賞者セン博士は何を語るのか?安全が脅かされるこの時代に
 安全が脅かされるこの時代、最も求められている「人間の安全保障」。これは、紛争や災害、人権侵害や貧困など、さまざまな地球的規模の課題から、人々の生命、身体、安全、財産を守ることを意味している。著者・セン博士は、二〇〇一年に設置された「人間の安全保障委員会」の議長を緒方貞子氏と共に務め、アジアで初めてのノーベル経済学賞受賞者でもある。本書は、今や流行語のようにもなっている「人間の安全保障」について、セン博士が、人間的発展、人権と対比しながら、その本質を語る小論集。グローバル化や、インドの核武装についての論考も必読である。

[著者情報]
アマルティア・セン
一九三三年、インド・ベンガル地方生まれ。五三年、カルカッタ大学経済学部卒。五九年、ケンブリッジ大学で経済学博士号取得。ケンブリッジ大学、ロンドン大学経済学スクール、オックスフォード大学、ハーバード大学で教授を歴任。九八年度ノーベル経済学賞受賞。九八?二〇〇三年、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ学長を経て、〇四年、ハーバード大学に復帰。『貧困の克服』(集英社新書)ほか、『福祉の経済学』『合理的な愚か者』『自由と経済開発』など多数の著書がある。

東郷えりか 訳
10刷
  • 発売日:2006年1月17日
  • 定価:本体800円+税
  • ISBN:4-08-720328-X

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