自治体格差が国を滅ぼす
著者: 田村 秀
豊かな財政の「勝ち組」自治体、負債にあえぐ「負け組」自治体。自治体格差はなぜ生まれ、拡大し続けているのか。
 個人や企業間で格差の拡大が叫ばれて久しいが、格差は自治体・地域の間でも確実に広がりつつある。財政破綻した「負け組」自治体が住民サービスの質を下げる一方で、中学卒業までの医療費が無料など、住民が受益を謳歌している「勝ち組」自治体もある。自治体・地域の間の格差はなぜ生まれ、拡大し続けているのか。解決する方法はあるのか。本書では代表的な九つの自治体を取り上げ、その実態をつぶさに検証することで格差拡大の原因を分析し、是正に向けた具体的な方策を提言する。

[著者情報]
田村 秀(たむら しげる)
 一九六二年生まれ。東京大学工学部卒業。自治省入省、香川県企画調整課長、三重県財政課長を経て、新潟大学法学部教授。著書に『データの罠 世論はこうしてつくられる』(集英社新書)、『市長の履歴書』『道州制・連邦制』(以上ぎょうせい)、『自治体変革の現実と政策』(共著、中央法規出版)、『クイズ現代かがわの基礎知識』(美巧社)、『政策形成の基礎知識』(第一法規)など。

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