<ヴィジュアル版>
完全版 広重の富士
著者: 赤坂 治績
北斎の鋭さとは異なる微笑みの富士!
広重と歩く富士見の名所
『富士三十六景』『不二三十六景』
絵本『富士見百図』全92点を初めて完全収録!
 浮世絵で「富士山」といえば北斎をイメージする人が多い。だが、もう一人の巨匠・広重も晩年、富士山を題材に『富士三十六景』『不二三十六景』の二組のシリーズと絵本『富士見百図』を制作している。その作風は北斎の鋭さとは異なる、たおやかで微笑むような優しい富士。本書ではその図版全点を初めて完全収録。さらに広重『名所江戸百景』『東海道五拾三次』に描かれた富士、『富獄三十六景』をはじめとした北斎の富士などの図版も交え、江戸の習俗を紹介しながら広重の富士の魅力を余すところなく伝える。

[著者情報]
赤坂 治績(あかさか ちせき)
一九四四年山梨県生まれ。江戸文化研究家、演劇評論家。劇団前進座、「演劇界」編集部を経て独立。歌舞伎、浮世絵をはじめ江戸文化を中心とした著述を行っている。『江戸の歌舞伎スキャンダル』(朝日新書)、『江戸っ子と助六』『知らざあ言って聞かせやしょう』(以上、新潮新書)、『ことばの花道ーー暮らしの中の芸能語』(ちくま新書)、『歌舞伎ことばの辞典』(講談社)など著書多数。

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