シャンソンと日本人
著者: 生明 俊雄
愛と哀しみの100年史。

歌手・クミコさん推薦!
「悪魔と神と天国と地獄が一緒くたにある音楽、それがシャンソンなのです」

東京五輪2020の閉会式で歌われた「愛の讃歌」をはじめ、老若男女が一度は聴いたことのある名曲がそろい、越路吹雪、菅原洋一、美輪明宏など不世出の歌手を生み出したシャンソン。
戦後間もなくの大ブームとその後の人気下降の謎に、作家のなかにし礼や歌手の芦野宏といったキーパーソンの軌跡をたどりながら迫る。

シャンソンがいかに日本のポピュラー音楽の礎となり、日本人の音楽観に影響を与えてきたか。
100年にわたる歴史と変遷、そこに躍動するアーティストたちのヒューマンドラマにスポットを当てた初めての書。

【目次】
第1章 フランスの音楽文化とシャンソン
第2章 シャンソンの日本への到来と広がり〈戦前の出来事〉
第3章 こうして日本のシャンソンは発展した〈戦後の出来事〉
第4章 「シャンソンは日本語で歌うもの」 〜なかにし礼の信念と仕事
第5章 「シャンソンはマニアだけの音楽ではない」 〜歌手・芦野宏が拓いた道
第6章 「私は私のシャンソンを歌う」 〜越路吹雪が才能ある親友と歩いた道
第7章 歌がなくても世界的なヒット 〜日本人が愛したインストルメンタルなシャンソン
終章 シャンソンの今までとこれから 

【著者プロフィール】
生明俊雄(あざみ としお)
ポピュラー音楽研究家。
1940年千葉県生まれ。
早稲田大学卒業。
ビクターエンタテインメント洋楽部長、映像制作部長、メディア本部長などを歴任。
東京大学大学院(社会情報学専攻)修了。
東京藝術大学にて博士号(学術)取得。関西大学大学院講師、広島経済大学教授などを経て現職。
著書に『ポピュラー音楽は誰が作るのか』『二〇世紀日本レコード産業史』『タンゴと日本人』『日本の流行歌 栄枯盛衰の100年、そしてこれから』など。

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