江戸幕府の感染症対策
なぜ「都市崩壊」を免れたのか
著者: 安藤 優一郎
“持続化給付金”は、わずか12日間で給付完了!

江戸時代にも、日本は感染症(天然痘・麻疹・インフルエンザ・コレラ)に苦しめられた。
とりわけ、人口100万超の「過密都市」江戸は被害を最も受けやすかったが、都市崩壊のような事態には至らなかった。
時の幕府が、医療政策と社会福祉政策に力を入れたからである。
徳川吉宗、松平定信らは感染拡大にどう対処したのか? 
当時の“持続化給付金”の財源と給付対象は? 
ワクチンはどのように普及したのか? 
現代に通底するトピックを織り交ぜながら、江戸の町がいかにして危機を脱したかを解き明かす。

【目次】
プロローグ 感染症の歴史
第1章 江戸の疫病と医療環境
第2章 将軍徳川吉宗の医療改革と小石川養生所の設立
第3章 江戸町会所の“持続化給付金”
第4章 幕末のコレラ騒動と攘夷運動の高揚
第5章 種痘の普及と蘭方医術の解禁
エピローグ 感染防止と経済活動の維持

【著者プロフィール】
安藤優一郎(あんどう ゆういちろう)
1965年、千葉県生まれ。歴史家。文学博士(早稲田大学)。早稲田大学教育学部卒業。同大学院文学研究科博士後期課程満期退学。
主に江戸をテーマとして執筆・講演活動を展開、「JR東日本・大人の休日倶楽部」などの講師を務める。
『大名屋敷の謎』『江戸っ子の意地』(ともに集英社新書)『渋沢栄一と勝海舟』(朝日新書)『お殿様の人事異動』(日経プレミアシリーズ)『江戸の不動産』(文春新書)など著書多数。

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