国家と移民
外国人労働者と日本の未来
著者: 鳥井 一平
◆推薦◆
「民族や文化の背景が違う人たちと助け合える社会になれば、何としなやかで、素敵な日本になることか!」
姜尚中氏(政治学者)

「著者は常に外国人労働者の「現場」を生きてきた。踏みつけられた者の側に立ち、闘い、告発してきた。本書は「国際化社会」の裏側にある欺瞞を鋭く撃つ。」
安田浩一氏(ジャーナリスト)

「読み終えて感動し泣いた。普通の人が鬼畜になる日本の近代産業史はホラー映画そのものだ。その中にあっても、人間の良心は生き続けている。」
辛淑玉氏(「のりこえねっと」共同代表)

◆内容紹介◆
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で注目!
横行する外国人労働者の奴隷労働、一方的な解雇をどうする?
アメリカ国務省から「人身売買と闘うヒーロー」として表彰された外国人労働者問題のスペシャリストが移民社会をめぐる課題と展望を示す。

「移民社会」はすでに始まっています。
少子高齢化が進む日本が持続可能な「次の社会」は、外国人労働者の活躍、存在なしには考えられません。
2019年4月、入管法の改定で、在留資格「特定技能」による外国人労働者の受け入れが政策的にも始まりました。
しかし、日本は受け入れに見合った社会になっているでしょうか? 
現実には技能実習生が、「時給300円」に象徴される奴隷労働構造の中で働いたり、ヘイトスピーチ等の人権問題が山積しています。
外国人労働者と共生する社会、移民社会に必要な条件とは?
アメリカ国務省から「人身売買と闘うヒーロー」として表彰された外国人労働者問題のスペシャリストがデータとエピソードで明快に解説。

◆主なトピック◆
◎いないことになっている「外国人労働者」が日本経済を支えてきた
◎入管施設の「闇」――死亡事件、自殺、人権侵害
◎残業代は時給300円。月の労働時間400時間超
◎強制貯金使い込み、パスポート取り上げ
◎「外国人」労働者受け入れ政策の歴史
◎「新型コロナ・ウイルス禍」で生じる外国人労働者をめぐる問題

◆著者略歴◆
鳥井 一平(とりい いっぺい)
1953年、大阪府生まれ。特定非営利活動法人移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)代表理事。
全統一労働組合外国人労働者分会の結成を経て、1993年の外国人春闘を組織化し、以降の一連の長き外国人労働者サポート活動が評価され、2013年にアメリカ国務省より「人身売買と闘うヒーロー」として日本人として初めて選出、表彰される。

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