「井上ひさし」を読む
人生を肯定するまなざし
著者: 小森 陽一(編著) 成田 龍一(編著) 今村 忠純 島村 輝 大江 健三郎 辻井 喬 永井 愛 平田 オリザ
戦後日本社会の抱えてきた問題、実に大きい問題が、たとえば天皇の戦争責任が問いかけられている――大江健三郎

東日本大震災で私たち劇作家が何より痛感したのは、井上ひさしさんの不在なんです――平田オリザ

井上ひさしが生きていたら、その目には、この日本の状況がどう映っていただろう。――没後10年。いまこそ読み直したい、井上ひさしの文学。

目 次

はじめに  小森陽一

第一章 言葉に託された歴史感覚  今村忠純 島村 輝

第二章 “夢三部作”から読みとく戦後の日本  大江健三郎

第三章 自伝的作品とその時代  辻井 喬

第四章 評伝劇の可能性  永井 愛

第五章 「日本語」で書くということ  平田オリザ

特別付録 座談会「二一世紀の多喜二さんへ」井上ひさし最後の座談会 井上ひさし ノーマ・フィールド

おわりに  成田龍一

年表:井上ひさしの足跡

【著者プロフィール】
今村忠純(いまむら ただずみ) 一九四二年北海道生まれ。大妻女子大学名誉教授。
島村輝(しまむら てる) 一九五七年東京都生まれ。国文学者。
大江健三郎(おおえ けんざぶろう) 一九三五年愛媛県生まれ。作家。
辻井喬(つじい たかし) 一九二七年東京都生まれ。本名・堤清二。作家。
永井愛(ながい あい) 劇作家・演出家。二兎社主宰。
平田オリザ(ひらた おりざ) 一九六二年東京都生まれ。劇作家・演出家。青年団主宰。
小森陽一(こもり よういち) 一九五三年東京都生まれ。日本文学者。
成田龍一(なりた りゅういち) 一九五一年大阪府生まれ。歴史学者。

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