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限界のタワーマンション
著者: 榊 淳司
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大規模修繕は? 災害リスクは? 子育て環境は? 健康影響は? 資産価値は?
――あらゆる意味で、タワマンは限界にきている!
◆迷惑施設化するタワマン
武蔵小杉や湾岸エリアのタワマンなど、地元の自治体や住民を取材。
実際の暮らしぶりや、タワマン住民と非タワマン住民の間の溝、交通・保育園・学校の整備状況などを調査。
果たして、タワマンは人間の住み家としてふさわしいのか?
◆「タワマンの子どもは成績が伸びない」!?
教育熱心な住民が多いと言われるタワーマンション。
しかしタワマンで子育てをすることに警鐘を鳴らす専門家もいる。その真意は――?
◆2037年、いくつかのタワマンが廃墟化する
多額の費用と、合意形成の難しさで、大規模修繕は困難を極める。
なぜ、2037年なのか? その理由は本書で!
◆タワマン居住で失うもの
眺望の良さや豪華な共用施設に目を奪われるが、災害時のリスクや、
子どもや健康への影響など、見落とされている点があまりにも多すぎる!
【目次】(抜粋)
序章 タワーマンションが大好きな日本人
イギリス人はタワーマンションをどう考えるか/高層住宅は主に低所得者向けの住まい/
成功してタワーマンションを買う人々/「タワマン購入者は見栄っ張り」
第1章 迷惑施設化するタワーマンション
タワマン銀座・武蔵小杉の悲惨な状況/「繰り返される”痛勤地獄”」/寒空や炎天下の中を歩かされる園児たち/
なぜ番町にはタワマンがないのか?/「タワマン」に”NO”を突き付けた神戸市/住宅の業界人はタワーマンションに住んでいない
第2章 タワーマンション大規模修繕時代
2回目の大規模修繕はさらにハードルが上がる/スーパーゼネコン5社が見積もりを辞退/
2037年、いくつかのタワーマンションが廃墟化する/タワマンだからこその問題点/投資目的で購入されたタワマンの末路
第3章 災害に弱いタワーマンション
長周期地震動という新たな脅威/長周期パルスでタワマンが倒壊する可能性も/
電力供給が途絶えると、水も出ないのがタワマン/不動産価値も下落する/タワマン住民で避難所が溢れる
第4章 タワーマンションで子育てをするリスク
タワマンに住むと心身の健康に支障をきたす?/「25階以上で生存率ゼロ」/「タワマンの子どもは成績が伸びない」/
子どもが高層居住によって失うもの/子どもの心を蝕む階層意識/タワマンは「人間の業」を象徴
終章 それでもタワーマンションに住みますか?
少なくとも、女性と子どもはタワーマンションを避けるべき/すでにタワーマンションは必要とされていない
【著者プロフィール】
榊 淳司(さかきあつし)
住宅ジャーナリスト。1962年、京都府生まれ。
1980年代後半から30年以上、マンションの広告・販売戦略に携わる。
その経験を生かし、購入者側の視点に立ちながら、日々取材を重ねている。
著書に、『マンション格差』(講談社現代新書)他多数。
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発売日:2019年6月17日
定価:本体800円+税
ISBN:978-4087210798
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