源氏物語を反体制文学として読んでみる
著者: 三田 誠広
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紫式部が『源氏物語』を書いた平安時代は、摂関政治(天皇に嫁いだ娘が男児を産むことで外戚として権力を得る)の全盛期にあった。しかし『源氏物語』は天皇親政の時代を舞台とし、「源」という元皇族が活躍するストーリーだ。摂関政治をあえて否定するという、いわばその時代の「反体制文学」として『源氏物語』は大ベストセラーとなり、多くの読者の支持を得た。なぜ紫式部はそのような果敢な挑戦をしたのか。紫式部が時代をどう感じ、またどのようなモチベーションで物語を綴ったのか。独自の視点で鮮やかに描く、新しい『源氏物語』論。

■主な内容
・藤原摂関家の全盛時代に、「源」という氏姓の元皇族が活躍する物語の謎
・紫式部の熱狂的支持者とは
・『源氏物語』の謎を解く鍵は「外戚」というシステム
・藤原道長は政治戦略に『源氏物語』を使った
・権力の座からは遠い位置にいた道長が、権力の頂点に昇りつめられた理由
・道長は当初は摂関家に対する抵抗勢力の一員だった
・入り婿・道長は妻に頭が上がらなかった
・『源氏物語』の読者だった女房たちが抱えていた不満や鬱憤
・光源氏はなぜ「光」なのか
・紫式部の青春時代と劣等感
・年上の女たちに守られた、のんびりした御曹司だった若き道長
・道長と紫式部は恋愛関係にあったか
・数多くの筆写によるコピーを生み、普及していた理由
・道長に対する批判が物語の普及の大きな要因となった

■目次
まえがき
第一章  紫式部と『源氏物語』
第二章  源氏一族の悲劇
第三章  摂関家の権威と専横
第四章  紫式部の出自と青春時代
第五章  紫式部の恋と野望
第六章  摂関政治の終焉
あとがき
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