シリーズ〈本と日本史〉 4
宣教師と『太平記』
著者: 神田 千里
戦国最大のベストセラーをヨーロッパ人はどう読んだのか?
北条早雲や毛利元就ーー
あの大名たちの“バイブル”、『太平記』の魅力に迫る
〈本と日本史〉は各時代を代表する「本」のあり方から当時の文化や社会の姿を考え、その時代における世界観・価値観の成立を考察する歴史シリーズである。
 本書が扱うのは、宣教師と『太平記』の意外な関係だ。南北朝?室町期の武士の生き様を描いた『太平記』は、戦国時代最大のベストセラーであり、数々の武将たちに愛好されていた。だからこそ、宣教師もこの作品を「日本を知るための最高の教科書」とみなして、必死に読み解こうとしたのであった。
『太平記』と宣教師との接点に注目することで戦国時代に生きた人々の心性に迫ろうとする画期的論考。

[著者情報]
神田千里(かんだ ちさと)
一九四九年東京都生まれ。日本史学者。東洋大学文学部教授。一九八三年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。一九九九年『一向一揆と戦国社会』(吉川弘文館)で、博士(文学、東京大学)。著書に『宗教で読む戦国時代』(講談社選書メチエ)、『島原の乱』(中公新書)、『織田信長』(ちくま新書)、『戦国と宗教』(岩波新書)など多数。

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