中央銀行は持ちこたえられるか
――忍び寄る「経済敗戦」の足音
著者: 河村 小百合
「超異次元緩和」の副作用がこの国を襲う日。最悪の事態を覚悟せよ。
次に来るのは、資本移動規制?預金封鎖?財産税?
 今や政府の債務残高は一二〇〇兆円を超え、名目GDP比の二五〇パーセントに迫る勢いだ。その増加傾向にブレーキはかからず、安倍政権が目標とする「二〇二〇年プライマリー・バランス黒字化」の目途はまったく立っていない。増え続ける巨大債務を抱えながらも「デフレ脱却」を至上命題として、掟破りの異次元緩和と〝事実上の財政ファイナンス〟に邁進する政府・日銀。しかし、成果は一向に上がらず、もはや「出口」の見えない展開に突入しつつある。このまま行けば遠くない将来、日銀の政策運営が制御不能となる日が必ず来る。その時、われわれ国民を襲う悲劇的な結末とは!? 恐るべき警告の書。

[著者情報]
河村小百合(かわむら さゆり)
エコノミスト。株式会社日本総合研究所調査部上席主任研究員。一九八八年に京都大学法学部を卒業後、日本銀行を経て現職。内閣官房行政改革推進会議民間議員、国税庁国税審議会委員、厚生労働省社会保障審議会委員などを歴任。著書に『欧州中央銀行の金融政策』、共著に『「戦後80年」はあるのか『本と新聞の大学」講義録』。

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