感情で釣られる人々
なぜ理性は負け続けるのか
著者: 堀内 進之介
カモられるな!
これが人間の弱さを逆手に取る戦略だ!
 近年、日常生活の様々な場面において、理性よりも「感情」に訴える主張が注目を集めている。それは、SNSの炎上や、職場での過剰なサービス精神の強要、選挙戦で感情的に訴える候補者が優位になりやすいといった現象にも見られる。
 本書では、国家や企業、共同体が、巧妙に感情的な共感を引き出し、献身や購買といった形で人々を動員している実態を詳述。そして、もっともらしいだけで中身のない議論に騙されず、感情で釣られないための対策として、「冷静に考える」ための条件や環境を整える方法を示す。注目の政治社会学者による革新的論考。

[著者情報]
堀内進之介(ほりうち しんのすけ)
一九七七年生まれ。政治社会学者。現代位相研究所・首席研究員。青山学院大学大学院非常勤講師。朝日カルチャーセンター講師。専門は、政治社会学・批判的社会理論。単著に『知と情意の政治学』、共著に『人生を危険にさらせ!』『悪という希望ー「生そのもの」のための政治社会学』など多数。

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