日本の犬猫は幸せか
動物保護施設アークの25年
著者: エリザベス・オリバー
捨てられていい命などない
日本の動物保護の実態、災害時のペットの安全対策、安楽死の現状を明らかにする
 現在、日本全国で年間約19万頭もの犬や猫が自治体施設に収容されているが、そのうち13万頭近くが殺処分されている。昨今、犬猫の殺処分が社会問題となっているが、いまだ日本ではペットの入手先として人々がまず思い浮かべるのはペットショップで、保護施設から動物を譲り受けるケースは一般的でない。
 日本在住45年、動物保護施設「アーク」として組織的に活動を始めて25年になる著者が、自身の経験をもとに日本の動物保護の現状や問題点を明らかにする。また、母国である英国の動物保護の実態や日本の行政の課題、災害時のペットの安全対策なども論じる。

[著者情報]
エリザベス・オリバー(Elizabeth Oliver)
アニマルシェルター「アニマルレフュージ関西(通称アーク)」代表。アークは一九九〇年設立。一九九九年NPO団体となる。二〇〇八年RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)の協会員として日本で初めて認定される。二〇一二年日本での長年の動物愛護への貢献を認められ、英国エリザベス女王より大英帝国五等勲爵士を受勲。現在、大阪・能勢、兵庫・篠山で保護施設を運営、東京に連絡事務所を置く。

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