誰が「知」を独占するのか
―デジタルアーカイブ戦争
著者: 福井 健策
「知」の多様性が失われる危機?
欧州がグーグルと闘うのはなぜか。
日本独自の「知のインフラ」を構築せよ!
「アーカイブ」とは、従来図書館や博物館が担ってきた、過去の文書や映像・音楽などを収集・公開する仕組み。いわば「知のインフラ」であり、その有効活用によって社会が得られる利益は計り知れない。しかし近年、アーカイブのデジタル化に伴い、これら「情報資産」を巡る国境を越えた覇権争いが激化している。
 グーグルやアマゾンなどアメリカ発の企業が世界中の情報インフラを掌握しつつある一方で、お粗末極まりないのが日本の現状。本書では世界を巻き込んだ「知の覇権戦争」の最新事情を紹介し、日本独自の情報インフラ整備の必要性を説く。

[著者情報]
福井健策(ふくい けんさく)
弁護士・ニューヨーク州弁護士。一九九一年東京大学法学部卒業。米国コロンビア大学法学修士課程修了(セゾン文化財団スカラシップ)。骨董通り法律事務所代表パートナー、日本大学藝術学部客員教授。thinkC世話人、国立国会図書館審議会・日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムほかの委員・理事をつとめる。主な著書に『著作権とは何か』『著作権の世紀』(共に集英社新書)、『「ネットの自由」vs.著作権』(光文社新書)など。

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