司馬遼太郎が描かなかった幕末
松陰・龍馬・晋作の実像
著者: 一坂 太郎
龍馬の一喝で、薩長が提携したのは本当か?
人気作品を読み解きつつ、歴史の真実に迫る!
 国民的作家として読み継がれている司馬遼太郎。そのあまりの偉大さゆえに、司馬が書いた小説を史実であるかのように受け取る人も少なくない。しかし、ある程度の史実を踏まえているとはいえ、小説には当然ながら大胆な虚構も含まれている。司馬の作品は、どこまでが史実であり、何が創作なのか?
 吉田松陰、坂本龍馬、高杉晋作が活躍する司馬遼太郎の名作をひもときながら、幕末・維新史の真相に迫る。

[著者情報]
一坂太郎(いちさか たろう)
一九六六年、兵庫県芦屋市生まれ。大正大学文学部史学科卒業。萩博物館特別学芸員・山口福祉文化大学特任教授・防府天満宮歴史館顧問。主な著書に『高杉晋作』(文春新書)、『高杉晋作史料』(マツノ書店)、『長州奇兵隊』(中公新書)、『山県有朋の「奇兵隊戦記」』(洋泉社)、『わが夫 坂本龍馬』(朝日新書)などがある。

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