「独裁者」との交渉術
著者: 明石 康 木村 元彦
「私は敵を想定しない」欧米のバッシングを浴びつつ、国連の原理原則を最後まで守ろうとした人物に肉迫する!
 冷戦後、世界の安全保障の枠組みが激変するただ中で、カンボジアPKOやボスニア紛争の調停をはじめ、国連が主導した一九九〇年代の平和活動を指揮した日本人がいた。もっとも困難な立場に立たされた交渉人ー明石康は、シアヌーク、ミロシェヴィッチ、カラジッチといった現代史に名を残す政治家・ナショナリストたちと、どのように対話し続けてきたのか? バルカン半島の現場を熟知するジャーナリスト木村元彦が、一年間にわたって連続インタビューを敢行。誰よりも苛烈な現場を潜り抜けてきたミスター・アカシの交渉テクニックに迫る!

[著者情報]
明石 康(あかし やすし)
一九三一年生。五七年、日本人初の国連職員となる。カンボジアや旧ユーゴの国連事務総長特別代表、人道問題担当国連事務次長などを歴任。また、財団法人国際文化会館理事長等も務める。

木村 元彦(きむら ゆきひこ)
一九六二年生。ノンフィクション作家、ビデオ・ジャーナリスト。著書に『オシムの言葉』(二〇〇五年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞)等がある。

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