マルクスの逆襲
著者: 三田 誠広
資本主義の末路か?
大貧民の逆襲か?
マルクスの答えを学ぶな!
その《問い》を見据えよ!
 かつてマルクスは、一つの世代を丸ごとかかえ込むほどのブームを巻き起こした。しかし、その後は過去の遺物と化し、社会主義国家もすでにほぼ崩壊している。だが今、資本主義もまた行き詰まりを迎え、日本でも格差が拡大し、社会のなかに自分を位置づけて生きがいを感じることが、難しくなってきている。マルクスが仕掛けた謎を考える意味は、むしろ高まってきているのだ。時代の熱狂を体験した作家が、現代日本の再生に向けて、マルクスの謎を読み解く。

[著者情報]
三田 誠広(みた まさひろ)
一九四八年大阪生まれ。作家。早稲田大学文学部卒。一九七七年『僕って何』で芥川賞受賞。日本文藝家協会副理事長。日本文藝著作権センター理事長。著作権問題を考える創作者団体協議会議長。武蔵野大学客員教授。『いちご同盟』『永遠の放課後』『星の王子さまの恋愛論』『空海』『西行 月に恋する』『海の王子』他、著書多数。

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