無の道を生きる―禅の辻説法
著者: 有馬 頼底
なんにもいらん。それが正味の生き方や。
『全ては結局は「無」だと悟ることが生きるエネルギーにつながる。命とは、「無」から「有」への大いなる跳躍なのだ。』
茂木健一郎氏(脳科学者)推薦
 人間本来無一物。いちど死に切って楽になれ。正真正銘の「正味」の生き方の真髄を異色の名僧が語る。
 京都仏教会を束ね、物言う禅僧として世界レベルで行動し、伊藤若冲の「動植綵絵」展などを催した承天閣美術館の館長としても名高い著者が、その数奇な人生の中で禅の心と共に培ってきた正味の生き方。そこには、現代の迷う心を解き放つ知恵が満ちている。覚えておきたい禅語・仏教用語解説つき。

[著者情報]
有馬 頼底(ありま らいてい)
一九三三年東京生まれ。臨済宗相国寺派七代管長。大本山相国寺・鹿苑寺金閣・慈照寺銀閣住職。京都仏教会理事長。八歳で大分県岳林寺に入門、五五年京都臨済宗相国寺僧堂入門。久留米藩主有馬家の子孫。著書『禅僧が往く』(日本経済新聞社)『茶席の禅語大辞典』(監修、淡交社)『禅の心 茶の心』(共著、朝日新聞社)『禅と茶の湯』(春秋社)ほか多数。

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