夫婦の格式
著者: 橋田 壽賀子
夫婦の間では男女平等はありえないー
「男を立てなさい。女はもっと利口になりなさい」
時代に媚びない男女論!
 「男を立てる」、「内助の功」ーそんな言葉はどこへいってしまったのだろうか。二十一世紀を迎えた今、家族、夫婦、男女のありようが激変している。自己主張を強める妻と、その妻を御せない夫が築く未熟な家族模様は、さまざまなトラブルの元になっている。夫婦がばらばらで、その子どもが情緒豊かな、バランスの取れた人間に育つはずがない。
 家族を再生するには、まず夫婦の再生が必須である。数多くの人気ドラマを通して家族のありかたを問い続け、さらには一人の妻としても徹底して生き、夫の前では決して原稿用紙を広げなかったという著者の、時代に媚びない夫婦回生の秘訣。

[著者情報]
橋田 壽賀子(はしだ すがこ)
 一九二五年、京城生まれ。日本女子大学卒業後、早稲田大学文学部芸術学科入学、中退し、松竹に入社。その後フリーの脚本家に。橋田文化財団理事長。「となりの芝生」「おんな太閤記」をはじめ、数多くのTVドラマの脚本を手がける。なかでも「おしん」は大反響を呼び、九〇年スタートの「渡る世間は鬼ばかり」は続編が制作され続けている。菊池寛賞、紫綬褒章、勲三等瑞宝章ほかを受勲、受賞。著書に『夫婦の時間』(知恵の森文庫)、『ひとりが、いちばん!』(大和書房)ほか。

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