大名屋敷の謎
著者: 安藤 優一郎
お屋敷の中のチョッピリ臭?い物語
リサイクル都市江戸を支えた「肥」経済と「尾張藩江戸屋敷」の波瀾万丈ストーリー!
 小説・落語・映画・テレビ・芝居等でも舞台になることが多い大名屋敷。しかし、よく知られているようで、その実態を理解している人は少ない。本書は、その住民(勤番武士)の体験談・見聞記、出入りする商人の残した史料などをもとに、大名屋敷の幕末から明治期に至るまでの実像をわかりやすく紹介する。
 また、リサイクルの観点から話題になる「肥」の活用などについては、今に残る豪農・中村家文書を丁寧に分析し、江戸を支えた「肥」経済の実態を実証的に解明する。同時に、中村家や出入りした商人たちの幕末・明治興亡史としても楽しめる。

[著者情報]
安藤 優一郎(あんどう ゆういちろう)
 一九六五年千葉県生まれ。歴史家。文学博士(早稲田大学)。東京理科大学生涯学習センター、法政大学エクステンション・カレッジ講師などを務める。日経BPセカンドステージで江戸散歩の連載を持つ。著書に『徳川将軍家の演出力』(新潮新書)『江戸城・大奥の秘密』(文春新書)『大岡越前の構造改革』(生活人新書)『幕臣たちの明治維新』(講談社現代新書)『将軍家御典医の娘が語る江戸の面影』(平凡社新書)がある。

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