ブッダは、なぜ子を捨てたか
著者: 山折 哲雄
我が子に「悪魔」と名づけたブッダ!子殺し親殺しの時代によみがえるブッダの思想。
 北インド・シャカ族出身の王子でありながら、自らの子に ラーフラ(=悪魔) と名づけ、さらに妻子を捨て、一族を捨てて家を出た若き日のブッダ! この仏教最大ともいえる謎に、宗教学の第一人者が挑む。そこから浮かび上がってきたのは、日本の仏教とはあまりに隔絶したブッダその人の思想であった。少子高齢化の時代を生きる二十一世紀の日本人にブッダは何を語りかけてくるのか。
 いまの日本にブッダを呼び戻し、その教えの真髄に迫る画期的な試み。

[著者情報]
山折哲雄(やまおり てつお)
 一九三一年生まれ。岩手県出身。東北大学文学部卒業。東北大学文学部助教授、国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター教授・所長を経て同名誉教授。専門は宗教史、思想史。著書に『ブッダの教え』(写真・大村次郷、集英社)、『死の民俗学』(岩波書店)、『仏教とは何か』(中公新書)、『道元』(清水書院)、『日本人の霊魂観』(河出書房新社)など多数。
  • 発売日:2006年7月14日
  • 定価:本体680円+税
  • ISBN:4-08-720351-4

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