反日と反中
著者: 横山 宏章
なぜすれ違うのか?中国の対日観、日本の対中観のルーツとは何か?両国間の複雑な近代史をひもとき、靖国参拝や台湾独立等の問題を見据え危機克服の道筋を探る。
 近年、中国では反日感情が高まり、日本でも反中感情が芽生えている。経済的にはますます相互依存が深まっている両国で、いまなぜこうした現象が起きているのだろうか?
 近代以降の日中関係には、靖国神社参拝や尖閣諸島、歴史教科書といった個別の問題だけでは説明することのできない、長い歴史のなかで形成された複雑な国民感情が横たわっている。
 現代に影響を与え続ける日中の歴史をひもときながら、不毛な感情的対立を超え、東アジアの両国が共に発展しうる道程をさぐる。

[著者情報]
横山 宏章 (よこやま ひろあき)
 一九四四年山口県生まれ。一橋大学法学部卒業。法学博士。中国政治・外交史専攻。明治学院大学法学部教授、県立長崎シーボルト大学国際情報学部教授を経て、北九州市立大学大学院社会システム研究科教授。著書に『中華思想と現代中国』『中華民国』『中国の政治危機と伝統的支配』『中国を駄目にした英雄たち』『孫文と袁世凱』『陳独秀』他。
  • 発売日:2005年8月17日
  • 定価:本体740円+税
  • ISBN:4-08-720306-9

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