古本買い 十八番勝負
著者: 嵐山 光三郎
追憶の本の中にたしかな目眩が待っている。
 町を歩く醍醐味というのは、古寺巡礼、百名山行、名湯巡りなどとは趣を異にするものです。「出かける!」という気負いもなしに、見なれた町、かつてはよく行った町へ出かけましょう。意外な発見があるのです。そんなアクセントのひとつに、古書店もあります。若い頃に読んだ本との再会、読まずにいた本との出会い。この本は、散歩の達人・嵐山光三郎さんと一緒に歩く「知」の探検遊びであり、なつかしい紙魚の匂いの中に「もうひとつの自分」を嗅ぎとるための大人の武者修業の書です。

[著者情報]
嵐山 光三郎(あらしやま こうざぶろう)
 一九四二年、東京生まれ。国学院大学卒業後、平凡社入社。雑誌「太陽」編集長を経て、作家活動に入る。八八年『素人庖丁記』で講談社エッセイ賞、二〇〇〇年『芭蕉の誘惑』でJTB紀行文学大賞を受賞。近著には『東京旅行記』『不良定年』『日本百名町』などがある。今も年の大半を旅に費やし、その軽妙な文章に魅せられる「追っかけ」の旅ファンが多い。次は「釣名人をめざす」の修業中。
  • 発売日:2005年6月17日
  • 定価:本体700円+税
  • ISBN:4-08-720295-X

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