日本の古代語を探る
―詩学への道
著者: 西郷 信綱
「豊葦原水穂国」とは何か文字以前の世界に降りたった、古代文学研究の秦斗
 神話学や人類学などの成果を踏まえた広い視野で、『古事記』をはじめとする古代文学研究史に巨大な足跡を残してきた西郷信綱氏。本書には、今なお先鋭でありつづける著者による最新の論考が、数多く収められている。 豊葦原水穂国、木と毛、旅、石、東西南北……、片々たる言葉を手がかりに飛翔した想像力は、字義を辞書的に明らかにするだけでは決して辿りつくことのできない豊饒なる古代世界へと、いつしか読み手を誘ってくれる。遥か遠い時代、文字以前のその場所に、私たちはいかに降り立つことができるのか?

[著者情報]
西郷 信綱(さいごう のぶつな)
 一九一六年生まれ。東京大学文学部卒業。古典学者。『古代人と夢』『古事記注釈』『神話と国家』『源氏物語を読むために』『壬申紀を読む』『古代人と死』(以上、平凡社)、『国学の批判』『詩の発生』『万葉私記』『古事記研究』(以上、未来社)、『日本古代文学史』『古事記の世界』(以上、岩波書店)、『古代の声』『斎藤茂吉』(以上、朝日新聞社)、『梁塵秘抄』(筑摩書房)など、著書多数。
  • 発売日:2005年3月17日
  • 定価:本体700円+税
  • ISBN:4-08-720284-4

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