朝鮮半島をどう見るか
著者: 木村 幹
ほかの国と同じように、朝鮮半島を語ろう。
 韓国での激しい街頭デモの映像や、サッカーW杯時の熱狂ぶり、そして北朝鮮に関する様々な報道。私たちの周りにある朝鮮半島についての情報はいつも刺激的だ。また、それをめぐる議論もいつも熱い。ある人は朝鮮半島の人々の言動を嫌悪を込めて批判し、またある人は、同じ朝鮮半島の人々とのバラ色の未来を熱心に語る。なぜ朝鮮半島については、ほかの国々や地域を論じるときのように、冷静に議論できないのだろうか。本書は、そんな私たちと朝鮮半島の間にあるこじれた問題の構造を一つ一つ解き明かし、問いかける。あなたは朝鮮半島をどう見るのか、と。

[著者情報]
木村 幹(きむら かん)
一九六六年大阪府生まれ。神戸大学大学院国際協力研究科助教授。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。愛媛大学法文学部講師、ハーバード大学フェアバンク東アジア研究センター、高麗大学校亜細亜問題研究所の客員研究員などを務める。著作に『朝鮮/韓国ナショナリズムと「小国」意識』(第一三回アジア・太平洋賞特別賞受賞)、『韓国における「権威主義的」体制の成立』(第二五回サントリー学芸賞受賞)などがある。
  • 発売日:2004年5月14日
  • 定価:本体720円+税
  • ISBN:4-08-720241-0

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