匂いのエロティシズム
著者: 鈴木 隆
誰かの匂いに興奮したことはありますか!?媚薬、フェロモン、ブルセラ、ボンテージ…人間特有の「性」と「匂い」の謎を追う。
視覚、聴覚、味覚などに比べて、嗅覚については、論じられたり、教育されたりする機会はきわめて少ない。とりわけ近年、無臭であることが是とされて、消臭グッズが売れている…。
こうした現象の背景にある匂いの抑圧と、本能の抑圧・性の抑圧とのつながりを探ると、意外にも匂いと性のただならぬ関係が浮かび上がり、人間特有の性の謎が見えてくる。 
 本書では、媚薬、フェロモンからブルセラ、ボンデージ、果ては人類の性進化までをも「匂い」を軸に縦横に論じていき、本能から解き放たれた「人間的」な性-エロスに訴える匂いとしての「エロモン」仮説を提議する。

[著者情報]
鈴木 隆 (すずき たかし)
一九六一年、東京生まれ。八五年、早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業後香料会社に就職、パフューマー(調香師)となる。この間八六?九〇年パリ二〇〇〇年よりニューヨークに駐在。著書に『匂いの身体論』(八坂書房)、『悪臭学人体篇』(イースト・プレス)など。
  • 発売日:2002年2月15日
  • 定価:本体680円+税
  • ISBN:4-08-720129-5

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