生きている江戸ことば
著者: 林 えり子
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なにくわぬ顔で男にけつまずき町内で知らぬは亭主ばかりなりからかさをしずくで返すりちぎもの江戸川柳にみる江戸ことば。そのことばの背景と、ちからづよさ、面白さを読む!
東京っこに引きつがれている「江戸ことば」は、江戸川柳のなかにみることができる。江戸川柳を読むと、現代にくらべて、その精神土壌がとても豊かだったことがわかる。表現の豊富さ、多彩さに、目をみはるばかりである。ことばの持つ力、面白さ、ついで江戸人たちの心の大きさ、豊かさ、人間のおかしさがうかがえる。愚かさを笑いに転化する慧知はすばらしい。「子が出来て川の字形に寝る夫婦」「役人の子はにぎにぎをよく覚え」「初がつお是も左のみみで聞き」「りちぎものまじりまじりと子ができる」など。

[著者情報]
林 えり子 (はやし えりこ)
一九四〇年、東京生まれ。作家。慶応義塾大学文学部卒。編集者生活を経て文筆業に。故戸板康二氏に師事。主な著書に『愛せしこの身なれど 竹下夢二の妻』(新潮社)『ぶんや泣き節くどき節 新内岡本文弥一代記』(朝日新聞社)『宵越しの銭 東京っ子ことば』(河出書房新社)『川柳人 川上三太郎』(河出書房新社・第十一回大衆文学研究賞受賞)など多数。現在、日中文化交流協会会員。
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