<ヴィジュアル版>
フランス革命の肖像
著者: 佐藤 賢一
あの人物はこんな顔だったのか!歴史が立体的に見えてくる有名無名の肖像画およそ80点収録。
 世界史上、これほど多くの曲者たちが登場した時代はない。マリー・アントワネット、ルイ・十六世、ミラボー、ロベスピエール、ダントン、サン・ジェスト、マラ、ナポレオンといった「主役」だけではなく、一般には知られていない「端役」に至るまで、その人生遍歴は大河小説をも超えるドラマである。そして、居並ぶ肖像画の一つ一つに、巨大な歴史の影が何と色濃く刻印されていることか。
 本書は、西洋歴史小説の第一人者が、フランス革命史に登場する有名無名の人物たちの肖像画およそ八十点を取り上げ、彼ら彼女らの人物評を軽妙な筆致で描いたユニークな一冊である。まさに、人の顔に歴史あり。

[著者情報]
佐藤 賢一(さとう けんいち)
一九六八年、山形県鶴岡市生まれ。東北大学大学院文学研究科で西洋史学を専攻。九三年、『ジャガーになった男』で第六回小説すばる新人賞を受賞。九九年、『王妃の離婚』で第一二一回直木賞を受賞。著者に以下のものなどがある。 『傭兵ピエール』『カルチェ・ラタン』『オクシタニア』『小説フランス革命』シリーズ(集英社)、『双頭の鷲』(新潮社)、『カエサルを撃て』(中央公論新社)、『二人のガスコン』(講談社)、『黒い悪魔』『褐色の文豪』(文芸春秋)、『アメリカ第二次南北戦争』(光文社)、『カポネ』(角川書店)、『英仏百年戦争』(集英社新書)、『ダルタニャンの生涯ー史実の「三銃士」ー』(岩波新書)、『カペー朝ーフランス王朝史1ー』(講談社現代新書)。

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