<ヴィジュアル版>
藤田嗣治 手しごとの家
著者: 林 洋子
知られざる、愛しき‘もの’に囲まれた暮らし
新しいフジタに会える!
 日本人の美術家として初めて国際的な美術界と市場で成功を収めた藤田嗣治。彼はまた、当時の男性には珍しく、身のまわりのものをことごとく手づくりし、暮らしを彩った、生活の芸術家でもありました。裁縫、大工仕事、ドールハウス、写真、旅先で収集したエキゾチックな品々……。
 本書では、絵画作品にも描かれた、藤田がこよなく愛したものたちに焦点を絞り、そのプライベートな非売品の創作世界を解きあかします。本邦初公開の藤田撮影の写真、スクラップブックなど貴重な図版多数をカラーで掲載。ここに現代美術の先駆者としての藤田嗣治が、蘇ります。

[著者情報]
林 洋子(はやし ようこ)
一九六五年、京都市生まれ。京都造形芸術大学准教授。東京大学文学部卒業、同大学院、パリ第一大学博士課程修了。東京都現代美術館学芸員を経て現職。博士(パリ第一大学)。専門は美術史、美術評論。著書『藤田嗣治 作品をひらく──旅・手仕事・日本』(名古屋大学出版会、二〇〇八)で第三〇回サントリー学芸賞、第二六回渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトン ジャパン特別賞他を受賞。

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