<ヴィジュアル版>
謎解き 広重「江戸百」
著者: 原信田 実
全120点一挙掲載えどひゃく(=名所江戸百景)を、読み解いた!
 広重の有名な『名所江戸百景』、略して『江戸百』。絵葉書などで今でも大人気の、ご存知江戸浮世絵風景画のシリーズ。
 だが、実はこれは、単なる名所の紹介ではなく、ある意図を巧妙に隠し入れたジャーナリスティックな連作だったのだ。本書があぶり出すのは、安政の大地震から復興する江戸庶民の喜怒哀楽、そして安政の大獄や明治維新へとつながっていく江戸末期の社会の姿。豊富な資料を基に新説を打ち出した、著者一世一代の作。巻末には本邦初、制作月順の絵索引で全一二〇点を一挙掲載!

[著者情報]
原信田実(はらしだ みのる)
 一九四七年、東京都中央区生まれ。浮世絵研究家、翻訳家。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。国際浮世絵学会会員。二〇〇七年一月没。訳書に『考える看護』『看護とヘルスケアの社会学』(医学書院)、『アンセル・アダムズ写真集成』『広重名所江戸百景』(共訳)(岩波書店)など。共著に『川崎病は、いまーー聞き書き 川崎富作』(木魂社)。

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