イランの核問題
著者: テレーズ・デルペシュ 早良 哲夫
危機の現状を紹介し、いかに対処すべきかを説いている点で、簡にして要を得た本書にまさる類書を見つけるのは困難だろう。
「フォーリン・アフェアーズ」2008年1-2月号書評欄より
 イランのアフマディネジャド大統領が推し進める核開発の真の狙いは何かー? フランスで最も権威のある文学賞・フェミナ賞(エッセー部門)を受賞した核問題の専門家が、世界の安全保障を揺るがす事態を鋭く解明。アメリカ、ロシア、中国、パキスタン、インド、イスラエル、北朝鮮、エジプト、サウジアラビア、南アフリカ共和国等の世界十カ国や、EUおよび国際原子力機関(IAEA)が、これまでにどのような立場を取り、今後どのような行動を起こすべきなのかを、多角的に分析した渾身の論考。本書一冊で、現代世界の核をめぐる地政学をコンパクトに一望できる。

[著者情報]
テレーズ・デルペシュ
 フランス原子力庁戦略研究局長、フランス国際問題研究所客員研究員、ロンドンの国際戦略研究所顧問、国連監視検証査察委員会委員、赤十字国際委員会顧問。 『野蛮の世紀』で二〇〇五年のフェミナ賞と〇六年のモンテーニュ賞を受賞。

早良 哲夫(さがら てつお)
 一九三三年東京生まれ。NHKカイロ支局長等を経て翻訳家に。L・ミルロイ『サダム・フセインとアメリカの戦争』、F・ミッテラン『いま、フランスでは』など。

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