モードとエロスと資本
著者: 中野 香織
デフレ、エロカワ、少子化…
衣装は口ほどにものを言う!
若者のスーツはなぜ細いのか?
 オトコとオンナの関係に人が注ぐエロスのエネルギーこそがモードやファッションを盛り立て、そうした品々の消費が資本主義を牽引してきた。しかし、中世以来のそんなサイクルが今世紀に入り、ついに停止してしまった! 金融危機・経済危機で注目されているのはグローバル経済の変化だが、その背後には、人々の恋愛観、倫理観、人間関係の大変動があると著者は見抜く。
 時代の映し鏡であるモードを通して、劇的な変化を遂げる社会をリアルにつかむ一冊。

[著者情報]
中野 香織(なかの かおり)
一九六二年生まれ。明治大学特任教授。服飾史家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得。英国ケンブリッジ大学客員研究員などを経て、文筆業に。主な著書に『ダンディズムの系譜ー男が憧れた男たち』(新潮選書)、『モードの方程式』(新潮社)、『愛されるモード』(中央公論新社)など多数。訳書にジャネット・ウォラク著『シャネルースタイルと人生』(文化出版局)、アン・ホランダー著『性とスーツ』(白水社)など。

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