携帯電磁波の人体影響
著者: 矢部 武
無害?有害?
予防原則に基づいた安全策とは?
 世界各国で、携帯電話やその基地局の電磁波(高周波)による健康被害を懸念する声が高まっている。健康影響への配慮から子供の使用を制限する動きも出ている。生体への悪影響があるとする研究結果と、それを否定する研究結果があるが、一部の研究者や研究機関は予防的措置を強く提唱している。また、長期にわたって使用した場合の影響は、まだよくわかっていない。
 海外の事例をふまえつつ、携帯電話の電磁波の問題について考察する。

[著者情報]
矢部 武(やべ たけし)
一九五四年埼玉県生まれ。ジャーナリスト。一九七〇年代半ばに渡米し、ロサンゼルス・タイムズ東京支局記者等を経てフリーに。米国に潜むテーマを抉る一方で、環境・社会問題などを比較文化的に分析する。著書に『アメリカ病』(新潮新書)、『少年犯罪と闘うアメリカ』(共同通信社)など。

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