没落する文明
著者: 萱野 稔人 神里 達博
災害・テクノロジー・エネルギーと政治・経済との相互関係を人類史的に俯瞰!
文明の限界を見すえた文明論
 3・11で我々に突きつけられたのは、文明の限界である。人間がテクノロジーによって自然を飼いならし、開拓し続けることには限界があり、終わりなき成長は夢でしかないと露呈した。早晩、世界が直面するであろう文明の壁に真っ先にぶつかった日本。 国家と資本主義の構造を原理的に問い直してきた哲学者と、リスクと社会の相互作用を論じてきた科学史家が、天災・テクノロジー・エネルギー・経済成長の関係を人類史的に読解しながら、日本が描くべき新しい時代へのヴィジョンを提示する。

[著者情報]
萱野 稔人(かやの としひと)
一九七○年生まれ。津田塾大学国際関係学科准教授。哲学博士。パリ第十大学大学院博士課程哲学科修了。おもな著書に『国家とはなにか』(以文社)、『超マクロ展望 世界経済の真実』(集英社新書)など。

神里 達博(かみさと たつひろ)
一九六七年生まれ。東京大学大学院工学系研究科特任准教授。専攻は科学史・科学論。おもな著書に『食品リスク-BSEとモダニティ』(弘文堂)など。

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