ツタンカーメン 少年王の謎
著者: 河合 望
最新研究で明らかになったファラオの真実
奇跡の発掘ドラマ、呪い、王位継承……
 ツタンカーメンは、ほぼ未盗掘で発見された王墓により有名であるが、王自身の生涯とその時代については、長い間謎に包まれたままだった。しかし、二〇世紀の終わりになってツタンカーメン時代の建造物や重要人物の墓が次々と発見されたことや、二〇一〇年に最新のDNA鑑定がなされたことなどによって、ファラオの真の姿が明らかとなりつつある。
 本書では、いままで推測の域を出ることがなかった死因や親子関係の謎に迫るだけでなく、即位にいたる歴史的状況、死後の状況についても大胆な新説を示す。

[著者情報]
河合 望(かわい のぞむ)
一九六八年東京生まれ。早稲田大学文学学術院・国際学術院非常勤講師。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程に学び、博士号取得。ジョンズ・ホプキンス大学非常勤講師、米国エジプト調査研究センター特別研究員、国連教育科学文化機関コンサルタント、早稲田大学理工学術院総合研究所客員准教授などを経て現職。専門はエジプト学。共訳書に『古代エジプト』(岩波書店)など。

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