同期生
「りぼん」が生んだ漫画家三人が語る45年
著者: 一条 ゆかり もりた じゅん 弓月 光
最強の「同期生」が語る知られざる日本漫画史。
一条「ライバルはもりたじゅんちゃんだった」
もりた「二人が先に成功して、寂しかった」
弓月「ボクはいつでも離れ小島なんだ」
 一九六七(昭和四二)年、集英社の少女漫画誌「りぼん」が催した「第一回りぼん新人漫画賞」は三人の入賞者を輩出した。
 後の一条ゆかり(準入選)・もりたじゅん(佳作)・弓月光(準入選)の三人である。
 一条は『砂の城』『有閑倶楽部』などのミリオンセラーを生み出し、少女漫画に不動の地位を築く。もりたはいち早く<レディーズコミック>の分野を切り拓く一方、本宮ひろ志夫人としてその活動を支える役割も担った。三人のうちで唯一の男性であった弓月は、少女誌→少年誌・青年誌と媒体を移しながら、一貫してコメディのヒット作品を出し続けている。
 今まであまり語られることのなかった彼らの45年間の漫画人生をたどることで、戦後少女漫画の歴史を描き出す!

[著者情報]
一条 ゆかり(いちじょう ゆかり)
一九四九年岡山県生まれ。『デザイナー』『砂の城』など華麗でシリアスな作品から『こいきな奴ら』『有閑倶楽部』などのコメディまでヒット作多数。一九八六年『有閑倶楽部』で第一〇回講談社漫画賞少女部門受賞。二〇〇七年『プライド』で第一一回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。

もりた じゅん
一九四八年広島県生まれ。一九六八年『マイ・エンゼル』が「別冊りぼん 春の号」に掲載されデビュー。一九八〇年代以降は主にレディーズコミックの分野でヒット作を生む。代表作に『キャー!先生』『うみどり』『にしんとシシャモ』など。漫画家の本宮ひろ志氏夫人。

弓月 光(ゆづき ひかる)
一九四九年高知県生まれ。一九六八年「りぼん」でデビュー後、少女漫画・少年漫画・青年漫画と掲載誌を移りながら、コメディのヒット作を連発。『みんなあげちゃう♡』は映画化もされたミリオンセラー。他に『エリート狂走曲』『ボクの婚約者』『甘い生活』など。

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