環境破壊、戦争リスク、生きづらさ……。
なぜこの世界で子どもをもつのか?
希望の行方を問う。
地球規模で起きる自然災害や環境問題、戦争の気配やテロの恐怖、拡がり続ける経済格差、日常に散らばる差別と偏見。
明るい未来を描きにくいこの世界で、子どもをもたない選択をする人、それでも子をもつ選択をした人――それぞれの躊躇や逡巡、葛藤とは。
少子化が急加速中のいまこそ、現状の背景を分析し、互いの価値観を尊重しつつ分断の解消について議論する場が求められている。
前著『マザリング』で「母」の定義を解体した映像作家が、日本だけでなく海外の動向や考え方とともに当事者の真意に迫る。
【目次】
第一章 子どもをもつことに躊躇する、それぞれの理由
第二章 反出生主義と現代
第三章 もやもやと何となく産みたいと思えない
第四章 いまバースストライカーと呼ばれる女性たちがいる
第五章 希望を失わないための努力を絶対にやめない
第六章 分断を超えるには
第七章 「選択的子なし」の背景
第八章 同じ社会のなかで生まれてきたみんなだから
第九章 子どもをもつ/もたないの先にあるもの
第十章 あえて「母」と呼ぶ
【著者プロフィール】
中村佑子(なかむら ゆうこ)
作家、映像作家。
1977年、東京都生まれ。
立教大学現代心理学部映像身体学科兼任講師。
哲学書房にて編集者を経たのち、2005年よりテレビマンユニオンに参加。
映画作品に『はじまりの記憶 杉本博司』、『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』が、著書に『マザリング 性別を超えて<他者>をケアする』(集英社)、『わたしが誰かわからない ヤングケアラーを探す旅』(医学書院)がある。