浅利慶太
劇団四季を率いた男の栄光と修羅
著者: 菅 孝行
劇団四季を率い、日本を代表する演劇プロデューサーだった浅利慶太(一九三三~二〇一八年)。浅利は「演出家」の範疇を超え、ある時期には反体制の、また八〇年代以降においては国策に沿った文化的なキーパーソンとなり、ある種の「政商」としての存在感も示した。『ウェストサイド物語』『ジーザス・クライスト=スーパースター』『コーラスライン』『キャッツ』など、演劇界やミュージカル界を発展させた劇団四季主要作品の分析とともに、ショー・ビジネスの頂点に立った浅利がたどった劇的な軌跡を戦後日本の精神史の中で描く一冊。

■菅孝行(かん・たかゆき)
一九三九年生まれ。評論家、劇作家。著書に『ことにおいて後悔せず 戦後史としての自伝』『演劇で〈世界〉を変える 鈴木忠志論』『天皇制と闘うとはどういうことか』(航思社)、『三島由紀夫と天皇』(平凡社新書)、『戦う演劇人 戦後演劇の思想』(而立書房)、『戦後演劇 新劇は乗り越えらえれたか(増補)』(社会評論社)ほか多数。

【目次】
序 章 〈冒険の自由〉のゆくえ
第一章  浅利慶太の起源 
第二章 「既成劇壇」の神話と浅利慶太の視野
第三章 日生劇場と『ウェストサイド物語』
第四章 「キャッツ」大ヒット/新国立劇場開設事業
第五章 「二国」撤退 ショー・ビジネスの頂点へ
第六章 前人未到の成功と〈悲劇〉

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