父が牛飼いになった理由
著者: 河﨑 秋子
【直木賞作家が綴る約400年のファミリーヒストリー】
『ともぐい』で第170回直木三十五賞を受賞し、10年にわたって自然や動物と対峙する作品を書き続けてきた作家、河﨑秋子。
実家は父・崇が公務員を「脱サラ」し開業をした「河﨑牧場」である。
なぜ、父は牧場経営を始めたのか。その謎を辿るため戦国時代からの家系図を遡る。
金沢で武士だった先祖、満洲で薬剤師をしていた祖父、満洲から大阪、そして北海道へと移り住んだ父、そして牧場経営の苦労を背負った祖母と母……400年以上に及ぶファミリーヒストリーが、20世紀の日本と戦後の北海道の酪農史へと繋がっていくノンフィクション。

一 脱サラ牛飼いの謎 
二 首級(しるし)をあげたと言われましても 
三 それなんて朝の連続テレビ小説
四 もう時効なので語れる話 
五 ご先祖の足跡求め金沢へ 
六 遅れてきた開拓者と女たち 
七 ファミリーヒストリー遺伝子編とユートピアの向こう側 
八 今も昔も牛飼いはつらいよ 
九 ネクストジェネレーションと母の夢 
十 楽しみの見つけ方と逆境からのリベンジ 
十一 石に穴を穿つということ 
十二 家族と血族と一族と
追記 その後に判明したこと

河﨑秋子(かわさき あきこ)
作家。1979年北海道生まれ。
大学卒業後、実家の牧場で酪農従業員として働きながら養羊も行う。
2012年「東陬遺事」で第46回北海道新聞文学賞を受賞。
2014年『颶風の王』で三浦綾子文学賞を受賞しデビュー。同作でJRA賞馬事文化賞を受賞。
2024年『ともぐい』で直木賞受賞。
著書に『肉弾』(大藪春彦賞)、『土に贖う』(新田次郎文学賞)、『銀色のステイヤー』『私の最後の羊が死んだ』『森田繁子と腹八分』など。

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