「おりる」思想
無駄にしんどい世の中だから
著者: 飯田 朔
生きるために、なぜ我々はこんなにも頑張らなければならないのか? 
大学に馴染めず、ひきこもり生活を送った著者は、この問いの答えを求め、「何もしない」ことを目的に一年間スペインに滞在。
帰国後、無職のまま、日本社会を包み込む生きづらさの原因を、映画『プーと大人になった僕』『パディントン』、『バトル・ロワイアル』『仁義なき戦い』という深作欣二作品、『安心ひきこもりライフ』『みちくさ日記』『ナリワイをつくる──人生を盗まれない働き方』などの書籍・漫画、そして作家・朝井リョウの小説などをもとに解き明かしていく。
競争に勝って生き残らなければならないと「思い込み」、しんどい思いをしている人へ、自分らしい生き方を送るために「おりる」ことを提案した一冊。

飯田 朔(いいだ さく)
文筆家。
一九八九年、東京都出身。
早稲田大学在学中に大学不登校となり、二〇一〇年、フリーペーパー「吉祥寺ダラダラ日記」を制作。
また、他学部の文芸評論家・加藤典洋氏のゼミを聴講、批評を学ぶ。
卒業後、二〇一七年まで学習塾で講師を続け、翌年スペインに渡航。
一年間現地で暮らし、二〇一九年に帰国。
今回が初の書籍執筆となる。

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