ウクライナ侵攻とグローバル・サウス
著者: 別府 正一郎
ロシアによるウクライナ侵攻。
この暴挙は明らかな侵略戦争にもかかわらず、アフリカやアジアなどのグローバル・サウス諸国の一部は、ロシアに対して明確な非難姿勢を見せず、欧米と一線を画す態度をみせている。
この分断は、グローバル・サウスのグローバル・ノースに対する不信感、さらには植民地主義時代から始まった西洋の軍事、経済による世界支配の終焉の表れなのではないだろうか。
ウクライナ戦争が浮き彫りにした、この大きな歴史的うねり・変化の深層を、ウクライナの戦場とアフリカ諸国の現地ルポを通して、NHK記者が立体的に描き出す。

【著者プロフィール】
別府正一郎(べっぷ しょういちろう)
報道記者。一九七〇年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業後NHK入局。
カイロ、ニューヨーク、ドバイ、ヨハネスブルクでの特派員を経て、二〇二三年一月からNHK総合「キャッチ!世界のトップニュース」キャスター。
新聞協会賞やボーン・上田記念国際記者賞などを受賞。著書に『ルポ 終わらない戦争 イラク戦争後の中東』(岩波書店)、『ルポ 過激派組織IS ジハーディストを追う』(共著、NHK出版)、『アフリカ 人類の未来を握る大陸』(集英社新書)。

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